ねずみ駆除について

駆除の理由

 

 

 

日本には10属27種のネズミが生息していますが、その中でも、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種は一般に家ネズミとよばれ、ビルや家屋、その周辺に住みつき、私たちに様々な被害をもたらします。

 

  • ネズミは硬い物をかじる習性があるため、食べ物だけでなく、建材や家具、電気や電話の配線なども齧り、電気設備を故障させたり火災を起こす場合があります。
  • ネズミの糞や尿は屋内や製品などを汚染します。
    また、ネズミやネズミの巣には吸血性のダニ(イエダニ)が寄生・繁殖しています。大発生したイエダニが巣から離れて室内に侵入し、ダニに吸血されるといった二次被害ももたらします。 その他、病原体・寄生虫を媒介し、感染症や食中毒の原因にもなります。

ネズミ駆除と対策

(1)捕獲してねずみ駆除
ねずみを捕獲して退治します。捕獲には、ねずみ粘着シート(とりもちが付いたネズミ捕り)衛生的に回収・処理することが可能です。

 

 

(2)薬を用いて駆除
ネズミを薬(毒餌/殺鼠剤)で駆除します。ネズミが殺鼠剤(ネズミ駆除剤)を食べることによって死亡します。

 

(3)ネズミを追い払う
ねずみが生息しにくい環境にして追い払います。ネズミが嫌がる香料を配合した忌避スプレーや忌避剤の処理、ネズミの通り道にトゲや針金の付いた忌避具の設置などがあります。
エサや巣を見つけた場合は取り除き、清掃を行ないます。

 

ネズミの死骸や巣が放置されると、寄生していたダニ(イエダニ:吸血性)が移動して室内に侵入してくることがあります。ダニの被害が出た場合、ねずみの巣や死骸を探し、清掃後、ダニ駆除用の殺虫剤を散布します。

ネズミによる被害が激しい場合は、侵入・移動箇所が多いなどが考えられ、詳しい調査が必要となります。調査には専門的な知識が必要です。

主なネズミについて

クマネズミ
クマネズミ

クマネズミは家ネズミの中では中型かつ、スマートな体型をしています。 成獣の体長は18~25cm。ドブネズミに比べて体は小さいが、耳が大きい。雑食性であるが、植物性のものを好む。
日本全国に分布し、建物内の壁裏や物陰などにビニール片や紙くずなどを集めて巣を作り生活する。
よじ登る能力に優れ、ドブネズミと違い垂直にも行動をとる。そのため、ビル内では配管や配線を伝って自由に活動する。近年、大都市のビル内でクマネズミが増加している。
平均寿命や繁殖率はドブネズミとほとんど変わらない。近年、殺鼠剤(ワルファリン(抗血液凝固性殺鼠剤))に抵抗性をもつもの(スーパーラット)が出現している。


ハツカネズミ
ハツカネズミ

ハツカネズミは家ネズミの中で最も小さい種。成獣の体長は6~10cm。性格が穏和で警戒心が低い。
食性は主に食植性で、もともと農村環境に生息していて、農作物や貯蔵穀物を食害する。そのため、都会より、積みワラの下や耕作地、河川敷など草むらに生活していることが多い。 その他、備品荷物の隙間に潜伏して、荷物の搬入とともに畜舎や倉庫などに入ってくる。平均寿命は1年半ほどで、生後2ヶ月目から生殖可能となり年6~10回の子供を産む。

ドブネズミ
ドブネズミ

ドブネズミはもともと中央アジア一帯の沼沢地に生息していた野ネズミ。家ネズミ類の中では最も大きく、成獣の体長は22~26cm。 毛色は、背面が灰褐色で腹面は白色、尾は淡灰褐色の太めで体長より短い。クマネズミと違い手足の甲が白っぽい。雑食性で、人間の食料や残飯、昆虫、草などを食べる。泳ぎが得意です。
日本全土に分布し、建物の地下や外周の植え込み、公共下水道の汚水枡の中などに生活していることが多い。
性格はどう猛であまり人を恐れず、咬まれることがあります。平均寿命は約3年で、生後3ヶ月目から生殖可能となり年5~6回の子供を産む。